介護施設は、通所や訪問介護の事業所で働く場合と比べて基本給が高いことや、仕事を通じて介護のスキルを磨きやすいことから、介護業界の中でも人気の職場のひとつです。そうした中、初めて介護施設で働きたい場合には、給料や業務内容はもちろんのこと、身近なところにある施設の勤務シフトや人員配置、職場環境などのポイントもきちんと確認しておくことが大事です。
一般的に、特別養護老人ホームや介護付有料老人ホームなど年中無休の施設においては、二交代制や三交代制の勤務シフトが採用されており、勤務をする曜日や時間帯によって職場内のスタッフの数や主に担当する業務が異なります。そのため、いつでも適切な介護サービスを提供できるよう、採用後に十分な研修の機会が用意されているところや、優秀なスタッフがいるところを就職先の候補に入れることが大切です。
また、年間を通してスタッフの数が不足している介護施設は、採用後に思うように教育を受けることができなかったり、一日の残業時間が長くなったりすることもあるため注意が必要です。なお、介護士や生活相談員、看護師などのスタッフの入れ替わりが激しい施設においては、同僚のスタッフと人間関係を築くのが難しいケースもあります。そのため、求職中に色々な施設の雰囲気やスタッフの働きぶりをチェックしておきましょう。その他、最小限のスタッフが仕事を回している施設では、毎月の夜勤や宿直、早番の勤務の回数が多くなる傾向が見られるため、体調管理をしっかりと行う必要があります。